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zoom RSS 藤木清子全句集

<<   作成日時 : 2012/11/07 12:38   >>

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この度、宇多喜代子さんが『藤木清子全句集』をまとめられた。

 私が藤木清子という俳人に注目したのはだいぶ前のこと。宇多さんと黒田杏子さんが編集した『女流俳句集成 全1巻』(立風書房 1999年)で読んで以来だから、もう十年以上経ったことになる。その時、藤木さんの生年はもちろんのこと、俳句をやめてどこにいるかも、生きているかもわからないことを知った。

 その時、私が注目したのは次の2句。

  ひとりゐて刃物のごとき昼とおもふ    藤木清子
  しろい昼しろい手紙がこつんと来ぬ


 完成度の高さといい、孤独の鋭さ、深さといい、高屋窓秋の「頭の中で白い夏野となつている」(記憶で書いているので表記は不明)とは違った白の使い方に、心を振るわせたことをよく覚えている。

 以来、この作者の作品をもっと知りたいと思っていたが、こうして1冊になったのを見て、あらためて宇多さんのご苦労に頭が下がる思いでいる。

  こめかみにを機関車くろく突き抜ける
  ひとこへば遠くの海が鳴つている
  虫啼けり太く短く生きたしと思ふ
  きりぎりす視野がだんだん狭くなる
  戦死せり三十二枚の歯をそろへ
  ひとすじに生きて目標をうしなへり
 

 上の2句以外に特にいいなと思った句である。最後の句は句集の中でも本当に最後の句。ずいぶん思いつめた中で俳句を作ろうとしたのがわかる。

 当時、多くの男性俳人には富澤赤黄男のように、自己を突き詰め俳句を詠んだ人がいたが、女性にも三橋鷹女や橋本多佳子以外にもいたというのは嬉しい。

 できることならば、藤木清子には、自身のスタイルを築きあげるまで俳句を詠み続けて欲しかったと思う・・・
 

      

 

 



ひとときの光芒?藤木清子全句集
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藤木 清子

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