鎌倉佐弓

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zoom RSS 姉と短歌と私

<<   作成日時 : 2015/11/07 12:39   >>

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 1971年、私が高校2年だったとき、姉が大学に入学した。と同時に、姉が入部したのが「国学院短歌」だった。

  舗装路のわきに一もと咲くすみれ折りて真青な天に植えたし     鎌倉千和
  菜の花も散りぬと聞くに首ながきむすめのあゆむ街は明るし      鎌倉千和


 その頃の姉が詠んだ歌で、私が好きで今もよく覚えているものだ。文字については、ちょっとうろ覚えだが・・

 心がふわあっと明るい何かに満たされる。もともと読書が好きで、どちらかというと現実世界よりも本の世界の方にのめり込みやすかった私のことだ。短歌っていいなあ、と私も姉につられるように夢中になっていった。

 「ねえねえ、この歌どう思う?」

 姉もサークルとは無関係な者の意見が聞きたかったのだろう。それとも余程私が暇そうに見えたのか、できたばかりの歌をよく私に見せては意見を聞いてきたものだった。

 「いいね。この歌、好きだな。へえ、こういうのを作ったんだ。すごいね。よくこういう言い方を思いついたね」

 姉が次々に作っては見せてくれる短歌。私も姉の短歌を見るのが、だんだん好きになっていった。

 当時、高校2年でしかなかった私だったが、それでも姉の短歌になんとなく感想を述べていたのだから、やはり歌というか、そういうような世界が嫌いではなかったのだろう。

 姉の短歌熱が、過去の和歌の世に入っていった頃、私もつられる様に和歌の世界に身を置くようになっていた。

 

 

 

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