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<<   作成日時 : 2017/07/08 12:03   >>

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 昨日、7月7日、市ヶ谷の「ホテルグランドヒル市ヶ谷」で東京俳句四季出版による「七夕まつり」が行なわれた。

 メインは「俳句四季大賞」、「俳句四季新人賞」と「『俳句四季』全国俳句大会」の大賞、優秀賞などの贈賞式。それから記念講演と懇親会。

 そのうち私は懇親会に出席した。席上、気になったのが「俳句をユネスコ無形文化財に登録しよう」という呼びかけだった。

 この呼びかけは有馬朗人さんが中心だったが、何年か前には鷹羽狩行さんを中心に行なわれていたように思う。それが立ち消えになったかと思っていたら、今度は有馬さんたちの口から出るようになった。(幽霊だか亡霊を見るような気がしないでもなかったが・・・)

 そこで、俳句の何を無形文化財とするのだろうと、耳をすませていた。無形文化財にしたい「俳句の定義」みたいな「根拠」のようなものを知りたかったんだ。

 ところが、話に出たのは「俳句をユネスコ無形文化財に」というフレーズのみ。そのために政治家に声をかけているとか、俳人さんたちの署名を集めたい、という話だけ。

 これって、会場にいる俳人さんたちを子ども、いや赤ん坊扱いしているんじゃないだろうか。少なくとも私はおもしろくなかった。ただ「俳句」だけなら、赤ん坊でも教えれば言える。俳句を無形文化財としたい根拠はそういうことでいいんだろうか。

 俳句が日本の歴史の中で生まれてきたこと、それが今や世界中(日本語以外で)に広がっていることは有馬さんもよくご存知のはず。そのことをもって俳句を無形文化財に、ということなんだろうか。そうしないと、俳句が日本で生まれたことがうやむや、あいまいになるとでもいうんだろうか。いや、まさかね。

 私も俳句については長く、本当に長く悩み、考えてきたんだけど、俳句の定義とか根拠って、「言語で表現できる短かい詩」としか言えなんじゃないかと思う。

 主に江戸時代(思えばすごい時代だった!)から、明治、大正、昭和とずっと切磋琢磨されてきた(はずの)俳句形式。季語、、切れ字、五七五など、その形式についてはさまざまな議論がなされてきたが、今、これが俳句だと言えるのは、その「短さと切れ」しか普遍的でないように思う。

 「季語」を入れなくちゃ、という意見があるのは知っているが、それは絶対ではない。俳句を作りたいという自分の胸に手を当てて考えてみればわかると思うけれど???

 で、無形文化財だけど、「短い詩」だけで、日本の、と言えるのだろうか。言っていいのだろうか。これまでも言語文化が無形文化財になったことはあるようだけれど、それは口承文芸だったり、踊りや歌と一緒だったりしてその国あるいは地域に固有なものだったはず。

 俳句は日本固有のものなのだろうか。閉じた世界だけで伝えられる重要性より、開かれた世界に出て行ける可能性がある(というか、現在すざまじい勢いで広がっている!)ことを、日本人はもっと誇りに思っていいのではないか。

 その時、海外で作られた俳句は俳句ではない、などと、もし言う日本人がいたら、それこそ恥ずかしいのではないか。

 「自分が作った俳句」はあるけれど、「日本の俳句」というものは存在しない。あったと思っていること自体、幻想にしかすぎない。あるいは自分への気休めかな。

 詩を作るということは、とても厳しい世界に身を置くということだ。今や、俳句も世界に広がってしまった(これは誰にも止められない)以上、私たち俳人も同じく厳しい世界に投げ出されてしまったことになる。その時に、俳句は日本で生まれたから、というのは言い訳にならない。まして無形文化財(にしたいの)だから、日本人が作るように作れ、ということもできない。そんなことを言ったり、してみたところで笑われるだけだろう。

 本当に怖いと思う・・・助けて、と叫びたいくらいだ。

 昨日、私が感じたのはこういうことだったんだ。今、ブログを書いてようやくわかってきたよ。

 こちらはイタリアのロマーノ・ゼラスキさんが送ってくれた雲の写真。この頃の私のデスクトップ!

  
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