姉と短歌と私

 1971年、私が高校2年だったとき、姉が大学に入学した。と同時に、姉が入部したのが「国学院短歌」だった。

  舗装路のわきに一もと咲くすみれ折りて真青な天に植えたし     鎌倉千和
  菜の花も散りぬと聞くに首ながきむすめのあゆむ街は明るし      鎌倉千和


 その頃の姉が詠んだ歌で、私が好きで今もよく覚えているものだ。文字については、ちょっとうろ覚えだが・・

 心がふわあっと明るい何かに満たされる。もともと読書が好きで、どちらかというと現実世界よりも本の世界の方にのめり込みやすかった私のことだ。短歌っていいなあ、と私も姉につられるように夢中になっていった。

 「ねえねえ、この歌どう思う?」

 姉もサークルとは無関係な者の意見が聞きたかったのだろう。それとも余程私が暇そうに見えたのか、できたばかりの歌をよく私に見せては意見を聞いてきたものだった。

 「いいね。この歌、好きだな。へえ、こういうのを作ったんだ。すごいね。よくこういう言い方を思いついたね」

 姉が次々に作っては見せてくれる短歌。私も姉の短歌を見るのが、だんだん好きになっていった。

 当時、高校2年でしかなかった私だったが、それでも姉の短歌になんとなく感想を述べていたのだから、やはり歌というか、そういうような世界が嫌いではなかったのだろう。

 姉の短歌熱が、過去の和歌の世に入っていった頃、私もつられる様に和歌の世界に身を置くようになっていた。

 

 

 

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この記事へのコメント

宮本 清
2019年07月29日 19:36
宮本 清
2019年09月28日 15:57
宮本 清
2019年09月28日 16:13
慣れないもので、書き込みをしている途中で、画面が別の画面に切り替わってしまい、不審に思われたと思います。失礼しました。
私は千和さんと国学院の短歌研究会で一緒に活動していた者です。
ここ数年、千和さんのお名前を短歌雑誌で見かけなくなったので心配していたところ、佐弓さんのブログを見つけ、千和さんのことが記されていたので、読ませていただきました。
私は卒業後ほとんど止めていた短歌を、教員を退職してからまた少しずつ再開し、2017年に歌集も出しました。千和さんにお送りしたいと思っているのですが、千和さんのご住所は2000年ごろの職員録のままでしょうか。
ここにそれを記すのは憚れるので、もしそうであれば、そのように教えていただければと思います。私の連絡先は、「ながらみ書房」に問い合わせていただければわかると思います。
ラララ
2020年01月22日 21:15
ありがとうございます。コメントを書いてくださっていたのに、長い間気が付かず失礼しました。姉は元気ですが、私のことではないので何とも書けません。ごめんなさい。

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