テーマ:俳句

「吟遊」第90号が届いた

 今月は、足の痛みをごまかし?なだめ?労りながら、作業を進めている。時々、夫や娘が「どのくらい治った?」と声をかけてくれるのが嬉しい。そんな日々を過ごすうちに、ようやく「吟遊」第90号が納品された。    明日は、乾佐伎さんも来れるというので、一緒に発送をする。幸い、埼玉県はコロナの厳しい宣言下にないので助かった。  
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今日の一句 かの鷹に風と名づけて飼ひ殺す 

 この一週間、整形外科に通ったおかげで、だいぶ楽に歩けるようになった。あとは身体の中からも、治るような食事を工夫しないと。そんなことで少し、気が楽になった。いや、年月が経つと、身体も変わっていくんだね。せめて、俳句はさび付かないようにしたいけど…   久しぶりに今日の一句。  かの鷹に風と名づけて飼ひ殺す 正木ゆう子 句集『…
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今日の一句 切株の茸かたまる時雨かな

 整形外科に通う日々が続いている。病名は変形性膝関節症。立派な膝の病気だそうだ。レントゲンの結果、この病名をつげられた時は落ち込んでしまったが、このところ、毎日、整形外科に通って治療しているうちに、だいぶ痛みが取れてきた。治療は、超音波やカーボンの光を当ててもらったり、軟膏を塗ったり。膝のどこにどんな作用が起きているのかはわからないが、…
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今日の一句 鮎たべてそつと重たくなりにけり 阿部完市

 今日は久しぶりに俳句。  鮎食べてそつと重たくなりにけり  阿部完市 『現代の俳句』より      鮎は体長およそ20センチメートルほど、やや緑がかった灰色、華奢ですんなり細身。4月から5月ごろ、産卵のために川に戻ってくると、その可憐な姿のままに泳ぐという。「清流の女王」と呼ばれるのもうなずける。  私が鮎に…
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今日の一句 コスモスの花ゆれて来て唇に 星野立子

 今日は久しぶりに俳句。  コスモスの花ゆれて来て唇に 星野立子 『続 立子句集 第一』より       コスモスの可憐な花がゆれて唇に触れた、あるいは触れそうになった。この時、コスモスの花はどこにあったのだろう。庭に咲いていた。もっと広い草原に咲いていた。いや、そうではなくて立子の家の花瓶の中にあった。もしかしたら…
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部屋の飾りつけ

 私の机の横の壁のデザインを少し変えた。こちらが新しい壁。    ベランダへの出入り口に白いカーテンをつけて、壁にゴッホの「花咲くアーモンドの枝」の絵を飾った。  これまで、何もしなくても、机に座れば目の前に好きなカーテンがあるし、それで十分だと思っていた。ところが、ズームでの話し合いをするため、私のパソコン画面があま…
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第2回星の俳句コンテスト

 星田妙見宮で開催された「星の俳句コンテスト」が、2年ぶりに開催されることになった。こちらがその案内。    くわしい応募要項はこちら。    今回は、このチラシにある葉書に1句を書き、63円切手を貼って投句することになったようだ。もちろん、このチラシ以外の用紙を作成して投句してもよいらしい。   星の句の…
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今日の一句 からからと骨鳴り花の蔭に生く

 今日は「吟遊」第90号の原稿の締め切り日。原稿は、だいぶ揃ってきているが、まだ数名が未着。そんなこんなで待ちながら、「今日の一句」を書き進めたい。この「今日の一句」も私にとってはいつか「吟遊」に掲載したい原稿の一つだから。もちろん掲載するときは書き直し、というか付けたししたりするけれどね。  そこで今日の一句。  からから…
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今日の一句 柔らかいとんかつではずむ会話

 今日の一句は自由律句集から  柔らかいとんかつではずむ会話 本間とろ『純真』より    自由律俳句で思い出す俳人の一人に種田山頭火がいる。本間とろのこの句集名は、山頭火の「純真であることの外に私の生きる道はない」という言葉から選ばれた。確かに、この句集『純真』の句からは、本間が自分自身と真摯に向き合って句を詠んでいる…
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今日の一句 炎天の岩にまたがり待ちに待つ

 今日はこの句。  炎天の岩にまたがり待ちに待つ  西東三鬼 『変身』より      こちらの写真はドイツのライン川流域にあるローレライの岩。この岩には「岩山にたたずむ少女の美しさに、下を行く舟の船頭が魅了され、舟ごと川の渦に吞み込まれてしまう」という伝説がある。それほど、この岩のあたりは流れが急で、うまく航行できな…
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第2回星の俳句コンテスト開催決定

 一昨年、七夕文化を広げる一つの催しとして、大阪府交野市の星田妙見宮で開催された「第1回星の俳句コンテスト」が行われた。昨年は残念ながらコロナ禍もあり、見送られてしまったが、今年の七夕には、「第2回星の俳句コンテスト」を開催するという。  こちらがその趣意書。    ・俳句の募集期間=2021年4月1日~5月31日 …
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「吟遊」第90号の作品

 「吟遊」第90号のための作品15句がようやくできた。今回は「コロナウイルス」がテーマ。最初は、30句くらい作って90号と91号に分けて発表しようかとバンバン?作っていたんだけど、いざ、並べる段階で、どんどんダメだしせざるをえなくなって、結局15句になってしまった。  うまくいかないもんだね。  去年はコロナの真っただ中だっ…
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今日の一句 切株の耐えられぬとき粉雪よぶ

 久しぶりのブログに、とても久しぶりの桂信子の句。  切株の耐えられぬとき粉雪よぶ 桂 信子 『桂 信子全句集』より      この句でまずハッとさせられるのは、「耐えられぬとき」だ。野や林や森や道端などでよく見かける切株。確かに元の大木だったときを思えば、切り倒されて切株になってしまった姿は、確かに無残に見える。そ…
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今日の一句 樅の林の/日の縞の/疑り深き/切株ひとつ

 今日は重信の4行俳句。  樅の林の  日の縞の  疑り深き  切株ひとつ         高柳重信『蒙塵』より    うっそうと葉の茂る樅の木の林に日が射している。その光は、暗く茂った木の葉や枝や幹の間にすばやく隙間を見いだすや、くっきりと斜めの線を引いて行く。そして、地上に届くと、そのまま土や苔まで光で覆って…
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今日の一句 春ひとり槍投げて槍に歩み寄る

 今日は、私のが俳句を学んだ師、能村登四郎の作品から。  春ひとり槍投げて槍に歩み寄る  能村登四郎 能村研三著『能村登四郎の百句』より    槍投げの練習は広い場所でないと、あやまって他の人に怪我をさせることがある。であるから、この槍投げはグラウンドのような広い場所で行われていたのだろう。ただ一人、黙々と槍投げを…
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今日の一句 吾が憂鬱の窓から花びらにはいられる

 今日はこの句。  吾が憂鬱の窓から花びらにはいられる 荻原井泉水『劫火の後』より    荻原井泉水は河東碧梧桐とともに俳句誌「層雲」を起こし、新傾向の自由律俳句をリードした。弟子には、種田山頭火や尾崎放哉らがいる。  この句の斬新なのは「吾が憂鬱の窓」というフレーズ。憂鬱は、辞書によると、気分がすぐれずふさぎが…
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世界俳句協会の名簿ができてきた

 今、少しずつ世界俳句協会の名簿2020年版を作成している。3月は年度末だし、『世界俳句2021 第17号』もできあがる。その時に発送できなければ大変だ。ということで進めているが、今年は世界的なコロナの流行もあって名簿の変動が激しい。いつもなら、申し込み用紙が届いて、会費が届き、少し遅れて作品の順になるのだが、2020年度は、まったく変…
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今日の一句 栗甘くわれら土蜘蛛族の裔

 久しぶりに今日の一句。  栗甘くわれら土蜘蛛族の裔 津田清子 句集『七重』より    土蜘蛛は古代、大和朝廷に従わなかった人たちを指す。蜘蛛のように脛が長かったとも、「狼の性,梟の情」を持ち狂暴だったと言われている。主に、ヤマトの国の山野で穴を掘り、石室を築いたりして暮らしていたという。大和の民から見れば異形。土蜘蛛…
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今日の一句 雪山に頬ずりもして老いんかな

 「埼玉新聞」の「2月14日付け埼玉俳壇」の原稿を新聞社に送った。今日が2月1日だから、ほぼ2週間前に送ったことになる。葉書を出す人は、もしこのブログを見ていたなら、こんなことも参考にしてほしい。  そこで、今日の一句。  雪山に頬ずりもして老いんかな  橋 閒石 『微光』より      赤ん坊や小さな子の愛し…
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「吟遊」第89号ができた

 「吟遊」第89号が届いた。  とてもきれいな黄色の表紙。題字は薄い紫色だが、光の角度によっては銀色に輝いて見える。これは予想していなかった。梅田印刷さんどうもありがとう。  せっかく届いたのだが、発送するには遅い時間だったので、作業は明日になる。封筒はもうできているから、詰めるだけだ。2~3時間もあればできるだろう…
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今日の一句 野となりて秋も眞葛も流れけり

 今日は少し物寂しい句。  野となりて秋も眞葛も流れけり 斎藤 玄 『齋藤玄全句集』    秋の野だ。夏の緑の盛んな時期を過ぎて、重なるように生えていた草の緑色は、ややくたびれ加減といった野だ。だが枯れるにはまだ早く、ススキは緑色の細長い葉をすっと伸ばしているし、近くには萩の小さな花が咲き始めているかもしれない。 …
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今日の一句 天渺々笑ひたくなりし花野かな

 今日はこちらの句を挙げる。  天渺々笑ひたくなりし花野かな 渡辺水巴『白日』より      花野は、草花が咲き乱れる野のこと。春や夏にも花が咲くが、花野という時はもっぱら秋の野をいう。一面に、ナデシコ、女郎花、萩の花、芒などが咲く野原である。暑かった夏の日々も過ぎ、人々は野を散策したりしてその風情を楽しむのだ。 …
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今日の一句 神發ちてただに楮のふかれをり

 「吟遊」第89号が校了になった。初校、再校、三校と見ていったが、ようやく校了まで辿りついてほっとしている。あとは今月末近くに出来上がって吟遊社に届くのを待つだけ。それでも、どきどきしている。さて、今日の一句。  神發ちてただに楮の吹かれをり 田中裕明『花間一壺』より    ここでの神は日本古来の八百万の神のこと。…
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今日の一句 ぴつたりしめた穴だらけの障子である

 今日は成人の日だ。常ならば、日本中のあちらこちらで20歳の若者が集い、賑やかな歓談風景が繰り出されるのだろう。だが、今年は成人式を行えなかった、行わなかった市や町が多かったという。これも新型(もう旧型になりかけているが)コロナによる人間同士のつながりの破壊だろう。我々は、まだこれにあらがう手段を持っていない。  さて今日の一句は…
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今日の一句 向日葵やうわあんうわあんと野は叫び

 昨日、「吟遊」第89号の再校が届いた。それを横目に、次の「吟遊」に乗せる私の連載「天地の表情」のことを考えている。89号には、久しぶりに載せられたのだから、次の90号にもぜひ載せたい。その時は、ぜひこのブログの記事も参考にしよう。ということで、今日の一句だ。  向日葵やうわあんうわあんと野は叫び 津沢マサ子『津沢マサ子俳句集成』…
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今日の一句 寒鯉の腹中にてもさざなみす

 このところ、寒さが厳しい。コロナを避けて、夜中に買い物にいくことが多くなってしまったが、全身が痛くなるほどの寒さだ。そこで今日の一句はこちらを選んだ。  寒鯉の腹中にてもさざなみす  斎藤 玄『斎藤玄全句集』より      鯉は淡水魚。川や池などでよく見かける身近な魚だ。春から夏にかけて、赤や黄、白、橙色、黒色など…
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今日の一句 手の腹はまだよく知らぬところかな

 遅まきながら2021年を迎え、ようやくこのブログに向かい合っている。昨年の12月に悩まされていた口角炎も、すっかり治り、またいつも通りにしゃべったり(とはいえマスク越しだ)できるようになった。今、思うと、あの時期は免疫力が落ちていた(医者にもそう言われた)ようで、口角炎になってしまった。自分でも気づかなかったが、身体の調子が悪いと思う…
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今日の一句 天の川鷹は飼はれて眠りをり 

 今日はこの句。  天の川鷹は飼はれて眠りをり  加藤楸邨『加藤楸邨集』より    鷹を飼っているのはどこだろう。動物園だとしたならば、広い飼育舎にフェンスを設けているはず。そういう場所から天の川はどの程度みえるのか。と考えたところで、この句が詠まれた場所を探すことにした。  楸邨の句集によると、この句は「沙漠の…
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今日の一句 山の常陰(とかげ)は切株ごとに翁立つ

 今日は、どれにしようかと迷ってしまった。結果、選んだのがこの句。  山の常陰(とかげ)は切株ごとに翁立つ  夏石番矢『猟常記』より    樹々が生い茂った山には、差し交した枝や木の葉などにさえぎられて、常に日ざしが届かない場所がある。暗く、常にじめじめとして地面や幹などに苔が生えていたりする。それを「常陰(とかげ)」…
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今日の一句 大雷雨鬱王と会うあさの夢

 今日はこの句。  大雷雨鬱王と会うあさの夢 赤尾兜子 『歳華集』より    朝というと、絵画や音楽を始め、俳句にも心地よくすがすがしいものが多い。だが、この赤尾兜子の句はすがすがしいものとは、一線を画しているようだ。  まず大雷雨だ。かみなりと雨は、一緒になることが多いが、そこに「大」がつくと如何に激しいものか…
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